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止まない雨は無い・・・。

工画堂スタジオくろねこさんちーむより発売された
シンフォニック=レイン」愛蔵版のレビューを行なっていきます。
初版の発売日が2004年3月26日
愛蔵版の発売日が2005年6月24日です。
関係ないですが、私のスマホのケースも工画堂より発売されたものです。

10年近く経った作品でも、名作は素晴らしいと改めて思いました。
この作品をプレイして、
「この世に存在する名作を一つでも多く触れたい」
そんな思いが強くなりましたね。

この作品について触れる前に、書かなければならないと
思っている事があるので、先に触れさせて頂きます。

この作品は、「Agape」などの名曲で知られる岡崎律子さんの音楽に
プロデューサー貝阿弥範明さんが着想を得て企画されています。
公式サイトでも書かれていますが、
作品の「コア」であると表現される程の影響を受けています。

そして、発売直後に亡くなった岡崎さんの遺作と言うべき作品であり、
闘病中に作られたであろう曲の数々は素晴らしいの一言でした。
出来ればプレイして欲しいので、全10曲を紹介はしませんが、
1曲だけ、下部の音楽の項目で触れたいと思います。

それでは、レビューに移りたいのですが、
この作品は非18禁であり、エッチシーンは存在しません。
あると言えば、あるのですが・・・。
そのため、
普段そこに割り振っている15点をどうするかで迷ったのですが、
各項目に3点ずつ割り振るのではなく、
満点を85点にしてレビューを挙げさせて頂きます。

レビューは個人的な趣向により、
シナリオに25点
CGに20点
音楽に15点
キャラクターの魅力に15点
システム等に10点で
今回は、85点満点の採点で行ないます。
それと、併記してオススメ度的なモノをAmazon風に付けておきます。

まずは、ストーリー紹介から・・・。

かつて「雨の街」と呼ばれた「ピオーヴァ」、
今では「音楽の街」と呼ばれているが、
今でも一年中雨が止む事はない。

主人公「クリス・ヴェルティン」は、
恋人「アリエッタ」の暮らす故郷の田舎町から遠く離れ、
彼女の双子の妹「トルティニタ」とそこの音楽学校へ通い、
演奏に魔力を必要とする楽器「フォルテール」の奏者を目指していた。
卒業も間近に迫り、フォルテール科の生徒には、
声楽科の生徒と組んで、
卒業演奏に出演しなければならないルールが存在するが、
「クリス」はやる気もなく、パートナーを決めようともしていなかった。
週に一度届く、恋人からの手紙と、街に引っ越した時からの居候
音の妖精「フォーニ」だけが彼の世界の全てだった。
彼は、パートナーを見付け卒業演奏を成功させられるのか。
それとも・・・。

公式サイト、wiki参照。

(補足)上記の様な説明だと、主人公が怠け者に見えそうですが、
素晴らしい才能の持ち主であると同時に練習もこなしています。
自虐的な性格なので、自分の演奏を上手いとは思っていません。
たまたま、演奏する資質があっただけと思っています。

この作品は、音楽とシナリオとCGが作り出す世界観が売りの一つ
そう感じました。プレイ数分で惹き込まれる程だったので。
音楽は上記でも素晴らしいと書いたので、説明省きますが、
シナリオも伏線の張り方が見事でした。
プレイ前・プレイ中・プレイ後で見え方がまるで違う。
こんな作品はそうそう無いと思います。

エンディング数は9あり、グッドが6、バッドが3です。
反転させない項目では、グッド3つバッド1つについて、
反転部でネタバレ内容に触れます。

上述しましたが、主人公「クリス」には恋人がいます。
初めのウチは三角関係モノだと思ってました・・・。

攻略した順で、まずファルシータ・フォーセット√からです。
声楽科の3年生で、生徒会長を務めた才女です。
生徒・教師含めた、人望もあり、歌の才能もある。
そんな彼女は、「クリス」のフォルテールの音に惹かれ、
卒業演奏のパートナーへと誘ってくる。
「ファル」と練習を重ねていくウチに、
少しずつ惹かれている事に気付く。
「アリエッタ」も大切に想っている、彼は・・・。
と思うでしょ?三角関係だとさ?
でも違うのですよ。そう思わせるのは伏線。
実際には、「クリス」の音に惹かれた「ファル」が彼の唯一の親友
「アーシノ」を利用し、彼の事を調べ、彼の演奏を利用し、
プロになろうと"していた"
結果、「クリス」は「アリエッタ」と別れ「ファル」を選んだ。
そんな彼にいつしか惹かれていた「ファル」は全てを明かし、
激昂した「クリス」に犯される。
(仕方ないね、彼の交友関係全てズタボロにされたんだもの)
そして、迎えた卒業演奏。
完璧な演奏を終えた二人は、共に歩む道を選ぶ。
許したと言うよりも、、、説明が難しいのでプレイすれば分かる

(ネタバレ反転)

次にリセルシア・チェザリーニ√についてです。
音楽学校の講師でもあり、大貴族でもある
グラーヴェ・チェザリーニの娘です。1年生。
そうした事からも、他生徒からも距離を取られており、
旧校舎で一人歌を歌っていました。
そこへ、通りかかった「クリス」が歌声に魅力を感じた事、
そして、雰囲気がどことなく恋人「アリエッタ」に似ていた事から
気にかけるようになり、共に練習し、卒業演奏のパートナーに
なってもらうために尽力する。
のは途中までで。実は彼女はフォルテール科の1年生で
そもそも声楽科ではなかった。
しかし養父であり、代々フォルテール奏者を輩出している
チェザリーニ家当主は、歌の練習を禁じた。
(喉を絞めて、声がでなくしたり、片足を痛めつけたり等)
それを許せなかった「クリス」は、自宅に匿うが、
卒業演奏で素晴らしい演奏をすれば許してやるとの約束から
リセと出演する事に、その前段階で実は実の父で愛しているとの
言葉を真に受けていたリセは、卒業演奏成功後に一旦自宅へ帰る
しかし、そこで記憶に障害を負う程の暴行を受けた後
「クリス」へ引き渡さるのであった。

(ネタバレ反転)

次にトルティニタ・フィーネ√です。
上述しましたが、恋人「アリエッタ」の双子の妹です。
このヒロインも「クリス」が好きで、
居候である音の妖精「フォーニ」も彼女と卒業演奏を
薦めてくるのですが・・・。
そして、彼は自らの意思で「アル」ではなく、「トルタ」を選ぶ。
卒業演奏も成功し、部屋で「トルタ」と合う約束をしていたが、
部屋に現れたのは「アル」だった。
その別れ際に彼女は問うた、「私が誰だか分かる?」

(上記の比ではないネタバレというかシナリオの核心反転)

上記の3人ともを選ばない√
恋人「アル」への気遣い等から、積極的に誰も選ばず、
期限日に、担当の先生から、「トルタ」と組む様に指示される。
そのまま、「アル」とナターレ(クリスマス)を過ごし、
卒業演奏も無事に終えた「クリス」は、
仕事を休んでまで駆けつけてくれた「アル」と共に帰郷する事に。
そして、駅前で「アル」は「クリス」に告げる。
「帰ろう、故郷へ。」
「そして、伝えましょう手紙で伝えられなかった本当のことを。」

以下は反転、シナリオの核心に触れます。
その前に感想を書いておきます。
本当に伏線の張り方が上手く、シナリオ・音楽・CG全てが上手く
絡み合った素晴らしい作品でした。「名作」だと思います。

各グッドエンド到達後に、現れるトルタサイドから見た√
そこでは、ピオーヴァは雨の街ではない事
(それは、クリスの見ている幻覚)
本当の「アル」は事故で入院し、2年以上目を覚ましていない事
それを目の前で見た「クリス」は、
それを事故のショック(物理・精神両方)から忘れ、
「アル」と手紙をやり取りしていると思っている事。
そして、「アル」だと思っていた相手が、「トルタ」の変装であった事
それらがプレイヤー側に伝わります。

20130131-042713.jpg
そして、エンディングで正体を明かし・・・。

最後にグランドエンドについて、
ゲームでこの段階までくると薄々気付くと思います。
「フォーニ」の正体は「アリエッタ」です。
そして、他の人には見えない「フォーニ」と共に
卒業演奏へ・・・。


シナリオに23点/25点です。

次にCGに関してですが、
立ち絵がまばたきしたりと動くのですが、
枚数がかなり少ない・・・。
差分含まずで45枚です。当時の水準が分からないので、
アレですが、エッチシーンが無いとは言え少ない気がします。
とはいえ、ゲームの雰囲気にマッチしたしろさんの絵はどれも素晴らしく、
枚数が少なくとも、良い物は良いといったトコロかと。
20130131-044716.jpg

ただ、3枚ほど少し違和感のあるCGもありました。
その辺りも踏まえ、

CGに15点/20点です。
(枚数が・・・ね。) 

続いて、音楽ですが満点です。
岡崎さんの作る音楽の世界は素晴らしいの一言でした。
音楽ありきのゲームと言っても過言では無いと思います。
BGMは基本的にボーカル曲のアレンジでした。
10曲のボーカル曲がありますが、
今回は、「I'm always close to you」のみ紹介したいと思います。
私では、どんな思いを持ち病床でこの歌詞を綴ったのか、
想像も出来ないのですが、前向きになる曲だと思います。
音楽で泣く、そんな事も良いのではないでしょうか?
止まない雨は無いんですよ。

明日などないかもしれないのに
どうして 今日を過ごしてしまう
今がすべてと そう思って生きてみるの
I'm always close to you

行きつけない時は ゴールが欲しくて
ただもどかしくもがいて走った
ゴール見えると今度は惜しくて
もっともっといたい
まだ続けていたいって思うのね

音楽に15点/15点です。

キャラクターの魅力に関してですが、
登場人物の数は決して多くは無いのですが、
各々に個性がきちんと出ており、良かったです。
お気に入りのキャラはフィーネ姉妹とフォーニです。
ファルさんもリセも、なんだかんだでクリスも好きです。
「人」の描き方が上手いと思いました。
嫌なヤツは嫌なヤツという意味でも。

キャラクターの魅力に14点/15点です。

システム等に関してですが、
この作品は、バックログからの音声再生がありません。
システム面でも各キャラの音声設定もなく、一括です。
少し使い勝手は悪いかと思います。
しかし、細かい面でのこだわりは良かったです。
ほとんどの場面で聞こえる雨音はゲームの雰囲気作りに
一役買っていました。
また、このゲームの魅力の一つである、
ミュージックパートは面白かったです。
音ゲーに興味も無かったのですが、
やってみると結構楽しかったです。
ブラインドタッチがいまだ出来ないので、
点数は何とか10000点を越える程度でしたが・・・。
プラスとマイナスし

システム等に8点/10です。

合算し、シンフォニック=レイン 愛蔵版の点数は、

75点/85点です。
(分母に注意)

オススメ度は☆☆☆☆☆(5つ満点です。)
是非ともプレイして欲しい。
私からはこの言葉だけです。

続きを読むでは、購入報告をば。

それでは、今回はこの辺りで。

シンフォニック=レイン愛蔵版
シンフォニック=レイン愛蔵版
  • 形式 - DVD
  • 価格 - ¥ 7,527

中の人などいない! トーキョー・ヒーロー・プロジェクトのあやのんの
タペストリーが届きましたー!!可愛い!!
画像は・・・あえて挙げない!!

PCに送るとこまではやったのですが、
見せびらかすよりも独占したくなったのでw
2013/01/31(木) 01:24 レビュー 記事URL COM(0)
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