クリアして結構経ってしまったのですが、
1月25日にAUGUSTから発売された
「
大図書館の羊飼い」のレビューを行なっていきたいと思います。
面白かったです!特に共通部は。
前作が素晴らしかったので、比較するのもアレですが、
今作もなかなかの出来だったと思います。
先に簡単な感想をば。
先述した通り、共通部は非常に面白かったです。
しかし、個別に入ってしまうとかなり短い・・・。
(共通の4~5分の1以下の時間で個別1√終了)
また、共通で広げた風呂敷を畳む√は基本的に1つだけで、
ほとんどの√が学園ラブコメになっているのは、
賛否両論あるのではないでしょうか?
プレイ途中はいっそイチャラブ萌えゲーで良かったんじゃ・・・?
と思ってしまいました。
イチャラブだけ見ても、ボリュームが物足りず。
シリアス要素も物足りず。
全体的なクオリティが高いにも関わらず、
どうしても帯に短し襷に流しといった印象が拭えない作品でした。
もっとイチャラブしたかった・・・。
ちなみに好きなキャラクタートップ3は
鈴木、玉藻、芹沢です。
アフターシナリオのつぐみも可愛かった。
バカップルすぎて。
それでは、レビューに入る前に・・・
レビューは個人的な趣向により、
シナリオに25点
CGに20点
音楽に15点
エッチシーンに15点
キャラクターの魅力に15点
システム等に10点で
100点満点の採点で行ないます。
それと、併記してオススメ度的なモノをAmazon風に付けておきます。
まず、簡単なストーリー紹介から。
生徒数約5万人のマンモス校「汐美学園」の2年生
「筧京太郎」はまともに活動する(本を読むという意味で)唯一の
図書部員であった。彼はとある理由から何よりも読書を大事にしていた。
しかし、ある事件から「白崎つぐみ」と知り合い、彼の生活は一変する。
彼女の「汐美学園を楽しくしたい!」との活動に誘われ、
生来のお人よし…頼まれると断れない性格から、
期間限定で共に「図書部」を根城に活動する事が決まる。
つぐみの親友「桜庭玉藻」、京太郎の友人「高峰一景」
さらに後輩の「鈴木佳奈」、「御園千莉」も加わり、
図書委員の「小太刀凪」も顔を出すようになり・・・。
そんなこんなで、ドタバタ青春物語が幕を開ける―。
といったトコロでしょうか。
他にもキーワードとして伝説あるいは空想扱いされている存在として、
「羊飼い」が出てきます。こいつが物語の鍵を握る・・・のは1√だけです。
共通部では、結構「羊飼い」の話が多いので、
個別であまり触れない事にシナリオ的物足りなさを感じるのかもしれません。
攻略した順に感想を書いていきます。
まずサブヒロインの「芹沢水結」です。現役の声優にして放送部の1年生。
1年生にして、番組を一つ持ち、リスナーも2万人を越える放送部期待の
1年生パーソナリティです。また、メインヒロインの一人「御園千莉」と過去に
何かあったらしく、少しギクシャクしています。
簡単なストーリー紹介としては、主人公が御園の頼みもあり芹沢と共に
行動し、声優として一皮剥ける手伝いをしているウチに惹かれていき、
付き合い、二人のギクシャクも解消する話です。
強気な女の子なのかなと思っていましたが、自分の仕事にプライドのある
一本芯の通った女の子でした。ラストの
ラジオ放送で告白(ネタバレ反転)は、
萌えました。むしろこの子をメインヒロインに!!
もしFDが出るのなら、もっとフィーチャーして欲しい!!
二人目はメインヒロインの一人「御園千莉」√です。
かつては、天才、歌姫などと持て囃されていたものの、
歌を歌うという事に対して、目的を見出せなくなった御園と共に
新たな目的を見付けたり、芹沢と仲直りさせたり、後輩との三角関係も
あったりな√でした。個人的には、鈴木の告白シーンが好きだ。
あんな告白に憧れます。「月が綺麗ですね」、「私、死んでもいいわ」
使ってみたいモノです。好きだ、愛してるいうだけが告白じゃねーですよね。
キャラクターとしては、クールなようで寂しがりの女の子です。
それでいて、結構ギャグもいける。
三人目もメインヒロインの一人「鈴木佳奈」√です。
好きなキャラ3トップの一人です。
苗字は平凡でも、非常にキャラ立ちしています。
(本編でも自分で平凡と称しています。)
このヒロインあっての図書部だと思います。
品乳です。
品格の品なんです!!共通部では、どこか影がありつつも、明るいキャラクターでしたが、
その本質は・・・。このゲームにおいて、一番共感したキャラクターでした。
キャラクターは好きなのですが、
個別において親友に主人公を譲ろうとするのは頂けない。
主人公の気持ちが蔑ろじゃないか・・・と。
ここだけは、マイナスでしたね。
とにかく・・・キャラクター的には大好きです!!
同棲って良いよね!!
アフターが二つともかなり良い感じ。
四人目はサブヒロインの「嬉野紗弓実」√です。
鈴木のバイト先の先輩で、見た目はロリですが、主人公と同学年です。
また、機械関連に強く、ハッカー的な事もしているようです。
そんな彼女とは、図書部に持ち込まれた依頼の解決に当たる中で
親しくなっていきます。このゲーム内では一番ツンデレかもしれません。
テンプレ的なツンデレではないですが。
五人目はメインヒロインの一人「桜庭玉藻」です。
3トップの一人です。
初めは、つぐみに対してのレズキャラかと思っていたのですが、
全くそんな事はなく、物凄く主人公に対して尽くしてくれるヒロインでした。
上げ膳、据え膳でした。
ほとんどのヒロインが夏服よりも春・秋の私服の方が可愛いのに、
玉藻だけは、夏服の方が可愛かったです。
だいたい夏に付き合ってデートするのがほとんどなので、
これは嬉しかったですね!!
可愛い夏服、シャツって良いね!!シナリオとしては、地方の名家の娘として産まれ、
様々な期待を背負い生きてきたものの、
努力してもそれに応えられなくなった自分
親の期待と自分のやりたい事との間で迷い、主人公と共に頑張っていく
そんな話です。ラスト辺りは少し耳に痛い話でした・・・。
人生誰しも一度きり
後悔するならやりたい事に全力もまた一興。
坊主の話はタメになります。やまいだれに寺と書いて痔。
多分、一番可愛いヒロインだったと思うのですよ・・・。
かなり恥ずかしいセリフをサラッと言える。
そこに痺れる、憧れる!
六人目はメインヒロインの一人、パッケージで一番大写しになっている
「白崎つぐみ」√です。
往々にして、博愛主義的ヒロインは苦手なのですが、
珍しく、すんなり受け入れられました。
この√では、ストーリー紹介でも書いた
「汐美学園を楽しくしたい!」という事がテーマになっています。
なぜそう思うに至ったのか。そこまでの経過。
そこに向けての行動。
それを達成するための努力。
といった所がシナリオ紹介でしょうか。
仲間って良いよね。
また、アフターの二つ目が非常に甘々で良かったです。
バカップルさいこー!!
七人目はサブヒロインの「望月真帆」についてです。
学園の生徒会長です。学業優秀な主人公を常々から、
生徒会に誘っています。
シナリオとしては、図書部と生徒会が色々ありつつも
共に手を取り合い問題の解決に当たる話でした。
正直なトコロ、つぐみ√と望月さんはあまり印象に残っていないです。
そのため、書く事が少ないと言いますか。。。
何気にゲーム開始時から主人公に好意を抱いている唯一のヒロインです。
そして八人目はメインヒロインの一人「小太刀凪」√です。
図書部とは時に対立し、時に手を取り合う図書委員の一員です。
また、主人公の寮では隣部屋に住んでおり、たまに顔を出す関係です。
しかして、その実態は・・・!
この√が恐らく、このゲームのメインだと思います。
間違いなく、このシナリオが一番面白い(共通部並に)ですしね。
主人公のルーツ(なぜ、このような性格や、考え方になったか等)
も明らかになります。また、過去に主人公とは色々あった模様です。
他にも、この√からは、他メインヒロインのノーマルエンド(便宜上の表現)
への分岐が存在します。これらの内容は細部こそ違いますが、
大筋では同じ展開のため4回回るのは少し面倒なものがありました。
共通部と小太刀シナリオなら20点を越えるのですが、
他ヒロインはイチャラブがほとんどでしたし、
各ノーマルエンド巡りのマイナスもあったりで、
シナリオに20点/25点です。
次にCGに関してですが、一枚絵は96枚(+7枚)と多くありませんが、
立ち絵において、カットインや主人公の視点に合わせてフォーカスしたりと、
様々な工夫がなされており、少ないと感じる事はまず無いと思います。
・・・シナリオが短いのもありますが。
べっかんこう氏の絵は判子と言われる事もありますが、
一作目からオーガストファンBOX以外全てのタイトルに触れてきた身としては、
かなり変わった(良い意味で)と思うのですよ。
また、背景49枚(ウチ1枚は電車の停車の違いですが。)と多く、
メインヒロインの服装パターンも8~10と多いです(裸含む)
サブヒロインでも3前後あります。
シナリオが春から秋まであるものがほとんどのため、
私服にバリエーションがあり、尚且つ可愛いのは嬉しいですね。
枚数こそ少なめですが、様々な工夫がなされている事や、
立ち絵のバリエーションも多いことから、
CGに18点/20点です。
音楽に関してですがBGM36曲、ボーカル曲9曲とかなり多いです。
BGMは良い意味でほとんど印象に残らなかったです。
ゲームの邪魔をせず、主張しすぎず、雰囲気作りには充分力になる。
そんな感じでした。強いて言うなら「青麦の道」が好きかな。位です。
ボーカル曲に関してですが、
OP1がCeuiさんの「ストレイトシープ」
OP2が西沢はぐみさんの「夢飼い日和」
サブキャラ汎用EDがCeuiさんの「Dear Smile」
グランドEDが西沢はぐみさんの「クリスタルマーカー」
・・・でも、マキシシングルでは「明日への栞」なんだよなぁ。
鑑賞モードのミスかもしれないですね。
メインヒロインのEDには各ヒロインが歌うボーカル曲があります。
白崎つぐみ「ナチュラルガーデン」
桜庭玉藻「さざなみ椿」
御園千莉「夜空のステアーズ」
鈴木佳奈「君だけのDay Star」
小太刀凪「みちて、ひいて」
の5曲です。個人的には鈴木曲が好きです。何か元気が出るので。
BGMおよびボーカル曲の多さ、クオリティの高さから
音楽に14点/15点です。
続けて、エッチシーンに関してですが、
テキスト自体はそれほどやらしくないのですが、
SEやCGがかなりエッチぃので、
べっかんこう氏の絵が好きなら、充分に実用性があると思います。
回数はトータルで23回。
メインヒロインのウチ四人が4回、一人が3回。
サブヒロインが各1回そして+aが1回です。
回数もそこそこにはあるのではないでしょうか。
エッチシーンに13点/15点です。
キャラクターの魅力に関してですが、
仲間って良いよね!!
俺も、こんな高校時代を部活をしたかった・・・!
と思いました。
ヒロイン達は言わずもがなでしょう。みんな可愛いですし、
人間臭さのようなモノもあり、かなり感情移入できました。
反面、主人公は生い立ち等からも仕方ない所もあるのですが、
やや達観しすぎな所はありました。かなりの超人ですし。
まぁ、好きなんですけどね。こんな主人公。
また、主人公の友人「高峰一景」も良い味を出していました。
某ジャイロボーラーですしねw
男キャラなら、ナナイさんも嫌いにはなれないですね。
決して好きにもなれませんが。
ここで、主人公が感情をむき出しにするのは良いと思います。
でも、多岐川さんだけは好きになれないw
女の子がゲームの魅力を作り、男が面白さを増させる。
私は、そう思います。
キャラクターの魅力に13点/15点です。
最後にシステム等に関してですが、
バックログからのジャンプがあったり、
様々な設定をキーボードに割り振る事も出来るので、
かなり便利なのですが、
唯一、次の選択肢へのスキップがないのは、かなり不便でした。
(私が見付けられてないだけなら、加点して見て下さい。)
共通部がかなり長い事や、ノーマルエンドの回収のために
何度も、同じシーンを見る事になるため、面倒に感じました。
以上から。1点減点し
システム等に9点/10点です。
合算し、「大図書館の羊飼い」の点数は、
87点/100点です。オススメ度は☆☆☆☆(5つ満点)です。
べっかんこう氏の絵が好きな方。
ドタバタ青春イチャラブゲーがやりたい方には、
☆一つ追加で。
推奨攻略順としては、小太刀√は後にもってきた方が良いと思います。
くらいですが、必ずしも最後にする必要は無いと思います。
他√のネタバレがあるワケでも無いですし。
シナリオの背景を知った上でプレイしたい方は2周目にでも。
最後まで取っておきたい方は最後に。といった所です。
※小太刀編から各メインヒロインのノーマルエンドに行くと、
自動的に、シナリオの背景を知る事になるので、
ノーマルエンドだけ見よう。というのは避けてください。
シナリオ的には80点ですが、他の加点要素もあり
かなり高得点になりましたね・・・。
それほど、驚く事でもないのですが。
それでは、次は「
カミカゼ☆エクスプローラー!」のレビューで
お会いしましょう。
今回は、この辺りで。
本当は昨日にアップしたかったのですが、
なぜか、アップできなかった上に、データも消えたので
一日遅れですが。
2013年2月24日は私が愛して止まない
「
はつゆきさくら」の発売一周年です!
バニー!初雪から桜まで、卒業おめでとう
めぐる春夏秋冬
終わる1095日
それは幻のように通り過ぎていくのだろうか
ゴーストのように消えてしまうのだろうか
けれど、桜のように
再び、未来へ花開く予感を残して・・・
卒業、おめでとう――
めぐる春夏秋冬の中で、あなたを愛し続けていました
あなたに見えなくても
声が届かなくても。触れられなくても
あなたを愛していました
春に、
少し不安そうに踏み出すあなたの背中を押してあげたかった。
夏に、
汗をぬぐうあなたの頬を撫でる風になりたかった
秋にまどうあなたの手を握りたかった。
冬に、
こごえるあなたを温めたいと、願っていました。
だけど・・・・・・
あなたを愛し続けた季節が、終わろうとしている。ねぇ知っていますか
生者が死者の夢を見るように
死者もまた、生者の夢を見るんだよ
自分と、全ての懐かしい人達に報いるために。
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