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今回は、5月31日にEX-ONEから発売された
「月あかりランチ OZ sings, The last fairy tale.」のレビューです。

レビューに入る前に、感想を書かせていただきます。
まず、プロローグは素晴らしい。これからどうなるんだ！？
というワクワクと、恐らく最後は必ず別れが待つであろう
寂寥感に身震いしたモノでした。
また、個別に関してですが、プロローグ後すぐに個別のため
過程はやや、少なく感じます。また、学園のみが舞台のため
行動範囲がやや絞られてしまっています。
そのため、個別はワンパンチ足りない感は否めないです。
それでも、文化祭、体育祭等の行事はしっかりありました。
個人的にはこのゲームは高評価です。
何と言いますか、惜しい作品だな・・・と。
もう少し、シナリオボリュームを長く。
シナリオをゆっくり進めていれば、
名作と呼べるタイトルであったかもしれないのですが…。
でも、主人公に声アリのゲームは外れが少ないですよね。

個人的には、√は完全固定式の方が良かったと思います。
また、私見ですが、「はつゆきさくら」と「ナツユメナギサ」を足して、
2.5か3くらいで割った感じかなと（容量、雰囲気等色々な面から見て）

レビューは個人的な趣向により、
シナリオに25点
CGに20点
音楽に15点
エッチシーンに15点
キャラクターの魅力に15点
システム等に10点で
100点満点の採点で行ないます。
それと、併記してオススメ度的なモノをAmazon風に付けておきます。

シナリオ紹介から始めます。
「星影学園」そこは、夜しかこない異世界の不思議な学園。
そこで、主人公「志貴晴彦」は突如目覚める。
紆余曲折あり、彼は4人の女の子と出会う。
戦争の絶えない世界から来た少女「水際フユ」
全てが機械により統率される世界から来た「皇夏乃」
ファンタジー世界のお姫様「アブリル・ポワッソン」
そして、記憶を失った少女「アキ」
彼は、教師を志していた事もあり、不器用ながらも
学園生活を築いていく・・・。
そして、彼らは知る。
「星影学園」が『強い願い』を持つ者しか入れない事を。
その願いを忘れてしまう事を。
学園から出るためには、その願いを叶えてもらう必要がある事を。
彼女らは、どのような願いを持って招かれたのでしょうか？
そして、彼の願いとは・・・。
もしも、願いが一つだけ叶うとしたら、あなたは何を願いますか？

以上です。
教師は、生徒を見送る側であり、共には歩まない。
そんな「卒業」の物語ではないでしょうか。（反転、私感）

まず、共通部（プロローグ）の感想ですが、
主人公が、悩みながらも彼女らの教師になろうと奮闘する話が中心です。
非常に上手く風呂敷を広げてくれました。
様々な価値観をもった生徒達を相手に、「正しさ」を説く困難さ。
そして、相手を大切にするという事の尊さが印象的でした。

水際フユ√ですが、
キャッチコピーである「先生、恋心を教えて下さい。」
は、彼女のセリフです。
戦争の絶えない世界からきた軍人少女という事もあり、
初めは、感情の起伏に乏しいヒロインでした。
故に笑った時の、可愛さは凄かったです。
上でも書きましたが、デートの描写がほぼ皆無なので、
結ばれてからは、エッチ連続ですぐにエンディングに向かいます。
ここが、どうしても評価を下げてしまう要因です（全√通して）
要するに、展開が急なのが、マイナス要素です。（全√）
余談ですが、一人卒業させる度に、
スタート画面からヒロインが消えていく演出は良いと思いました。
ちなみに、魔女とか、「影」なる敵が存在するけれど登場人物中最強ｗ
内容は、彼女が感情を手にする話です。
彼女の願いは、人を愛する気持ちを知りたい。（ネタバレ反転）

皇夏乃√に関してですが、
初めはあまり好きなヒロインではありませんでした。
他ヒロインよりも明確にタイムリミットが存在するにも関わらず、
主人公が、夏乃の思いに「待ってくれ」と言ったのは驚きでした。
それだけ、相手を真剣に思っているとも解釈できますが・・・。
また、教師が生徒を導くというのは傲慢に感じました。
人それぞれに正しいは別だと思うのですよ、はい。
そうしたマイナス要素があっても、ラストの卒業式はウルっと来ました。
自分の卒業式なんて記憶にもないですが、
フィクションの卒業式は良い物ですね。
明確に、卒業という離別の物語だと認識したのはこの√でした。
内容は、負荷に耐えられなくなった彼女を帰す話。
願いは、誰かと触れ合う事。（ネタバレ反転）

アブリル√ですが、
しっかり者として振舞っていますが、
本質は、一番甘えん坊と言いますか、
個別では、ギャップ萌えが良かったです。

反面、内容的には、イマイチなトコロもいくつか・・・。
危険を認識しながら、突っ込んで
ピンチになったり等々。
綺麗な正しいよりも、間違っていても
側にいる方が良いのでは？と思うのは駄目なんですかね・・・？
内容は、離別の物語。
願いは、勇気が欲しい。（ネタバレ反転）

最後はアキ√です。
他のヒロインと違い、願いだけでなく
記憶の全てを失った少女。
この√は、他3ヒロイン攻略後に解放されます。
従って、各√で少しずつ張られた伏線が回収される
総まとめ的な話になっています。
個人的には一番クオリティが高かったと思います。
危うく泣きそうになりました。
ファンタジーだもの、フィクションだもの。
ハッピーエンドでも良いよね！

反転部は、もしプレイする機会があるなら絶対に見ない事！！
彼女の願いは、彼ともう一度出会う事。
彼の願いは、彼女を幸せにする事。
そんな彼らの紡ぐおとぎ話の結末は・・・。

広げた風呂敷を綺麗に畳んでくれた話だと思いました。
また、ライターによるシナリオの差異もほとんど気にならないと思います。

お前達は俺の誇りだよ。

シナリオに19点/25点です。

続けてCGに関してですが、
個人的には、高階＠聖人さんの絵はクリーンヒットでした。
すごく可愛い！！

しかし、気になった点としては、指に爪が無い絵が多い。
何か凄く気になりました・・・。
立ち絵の差分が多くはない（数えてないので私感ですが、恐らく。）
私服がない（パジャマはあるけど・・・。）、設定的に仕方ないですけど。
マイナス要素としてが、CGが82枚と少ない
（差分含まずです。・・・シナリオが短いので気になりませんが）
4.5枚程ですが、顔の大きさやポージングに違和感がある。
18点にしたいのですが、マイナス要素から2点引き、

CGに16点/20点です。

音楽に関してですが、
BGMは31曲と多いのですが、
可もなく不可もなくという印象は拭えません。
強いて挙げるなら、『魔法使いの記憶』2種類と
「零れ落ちる想い」（アキ√であまりに印象的に使われていたので）でしょうか。
ボーカル曲は2曲で、
OP曲、生天目仁美さんの「月あかり FAIRY TALE」
ED曲、Thetaさんの「After Graduation」
です。
ED曲は、さほど印象に残っていませんが、
OP曲は購入動機の一つと言える程に大好きです。
カッコいい曲なので、是非一度聞いてみてください。

音楽に12点/15点です。

エッチシーンに関してですが、
メインヒロインが各5回。
サブヒロインが各2回の計26回となっています。
内容としては、ややアブノーマルな物（野外放尿等）もありますが、
基本的には普通です。また、挿入ナシのシーンもいくつかあり、
回数程、多くは感じないかと。

エッチシーンに11点/15点です。

キャラクターの魅力に関してですが、
西野さんを除いて、みんな好きです。
主人公がやや、押し付けがましい所もたまにありますが、
基本的に好印象の主人公でした。
また、ヒロインはみんな可愛いです。
結構メロメロになっていたので・・・ｗ
ただ、登場人物は少ないかと。
エキストラすら出てこないので。設定上仕方ないのですが。

キャラクターの魅力に13点/15点です。

最後にシステム等に関してですが、
これと言って良い所も、悪い所もありません。
バックログからのジャンプは出来ませんが、
前の選択肢に戻るはあります（選択肢は2個くらいですが）
そのため、見返したい人は、セーブはこまめに取った方が良いです。
まぁ短いので、すぐ見返せますが・・・。
上述しましたが、一人攻略する度に、
スタート画面から消えていく演出は良かったです。

システム等に8点/10点です。

合算し、「月あかりランチ OZ sings, The last fairy tale.」の点数は、

79点/100点です。

オススメ度は☆☆☆☆（5つ満点です。）
今回のシナリオ紹介は上手く書けたと自賛しているので、
読んで見て興味を持った方は是非プレイしてみてください。

推奨攻略順は、フユ→夏乃→アブリル→アキで良いと思いますが、
フユを3人目に持ってくるのも良いかもしれません。
まぁ、お好みでどうぞ。

予想していたよりも、かなり面白かったです。
これは、嬉しい誤算でしたね！

それでは競馬あるので、
今回はこの辺りで。